介護業界での転職。面接では退職理由をどのように答えますか?ネガティブなものになりがちな介護の退職理由を前向きに伝えることで、自己PRに変えてしまうこともできるのです。 今回は「よくある退職理由4つ」から検証していきましょう。
「職場の人間関係が悪くて」をポジティブに伝えるには?
正直なところこの一言につきる、という方も多いと思いますが、どうしても「人間関係を良好に築けない人材なのではないか?」という印象を持たれがちです。
実際にあなた自身には問題がなく、どうしても合わない上司や同僚がいた、あるいはいじめなど理不尽な目に遭ったからという理由だったとしても、「嫌な人がいたら辞めてしまう人材なのか?」と思われてしまったらマイナス効果です。
失敗は認め、(今後は)どう解決したいかをアピール
マイナス印象を与えないためには、今後の指針をセットで伝えることです。 まず、上司や同僚との意見の食い違いや衝突があったとき、あなたは解決のために行動できたかを振返りましょう。少しでも後悔があれば課題を見出して、今後はどう行動したいかを言葉にしましょう。 自らの失敗は謙虚に認め、その経験をもとに改善したいと考えられる人は成長意欲があると評価されます。
「体力的にきつかった」をポジティブに伝えるには?
介助業務による腰痛や変則勤務による身体の不調で、どうしても勤務を続けられなくなったという方もいらっしゃいますね。 腰を痛めない仕事内容で、あるいは夜勤のない働き方で介護職を続けたいといった前向きな動機で転職をされたことでしょう。
希望条件を明示しつつ、意欲を伝える
体力的にご苦労があってもなお、介護の仕事をしたいという意欲はとてもすばらしいことです。前向きな気持ちは率直に伝えましょう。 仕事内容や勤務条件の要望はしっかり交渉してくださいね。
「施設の方向性が合わない」をポジティブに伝えるには?
介護サービスはまだまだ発展途上。たとえば自立支援というテーマに対して人材不足の中でいかに取り組むかは、運営母体や施設によって方針も実態も様々です。 そんな中で、勤務してみたらやり方が理解出来ない、自分の方向性と相違するという理由で転職されるケースも少なくないと思います。
志望施設の方針をしっかり研究し、マッチングをアピールする
人間関係と同様に、「前の職場で課題を感じたのなら、改善に向けて行動しなかったのか」という点に採用担当者は疑問を持ちます。自らの行動したことがあれば、その結果を踏まえて転職に至った理由を整理して伝えられるようにしましょう。 更に、志望する施設の方針をしっかり理解し、自分のやりたいことと合っているか、具体的にどんな取り組みをしていきたいかをアピールしましょう。
「給与が低かったので」をポジティブに伝えるには?
介護職に意欲がある方こそ、仕事の質と量に見合ったより良い雇用条件でモチベーションを維持して働きたいというのは当然の転職理由です。 ただし、「給料のことだけうるさくて仕事をしない人材」とは思われないように、退職理由を整理してみましょう。
志望企業の賃金体系について把握していること
求人票を見るときは月給に注目しがちですが、賞与や各種手当の支給条件によって年収は大きく変わってきます。年収だと前職とそんなに変わらなかった、ということがないようにしっかり確認しましょう。 その上で、この賃金であれば意欲を持ってしっかり取り組めるという姿勢をしっかり言葉で表現しましょう。
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