現場職員が学びたい介護スキル1位は「認知症のケア」

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現場職員が学びたい介護スキル1位は「認知症のケア」

介護の仕事に役立つ知識やスキル、介護職経験者100名に意識調査をしたところ、6割以上は何かしら学びたいと回答しました。 現場の介護職員は、日ごろどんなスキルを必要としているのでしょうか?

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介護職員が学びたい知識・スキルランキング

上位1、2位は認知症やターミナルケアの「より専門的な知識を要するケア」に関するもの。 3〜5位は「癒しスキル」「介護の法律」「医療知識」と、介助以外の専門知識が続きました。またレクや癒しのプラスαスキル、実務スキルの向上に回答が集まりました。

1位:認知症に関する対応
2位:専門的なケア(口腔ケア・ターミナルケア等)
3位:癒しスキル(リフレクソロジーやアロマ等)
4位:介護に関する法律(介護保険等)
5位:医療に関する知識
6位:介助業務(食事・入浴等)
7位:福祉用具
8位:利用者様やご家族の対応
9位:管理業務(後輩指導やマネジメント等)
10位:障がい者に対する支援
11位:レクリエーション
12位:ケアプランの実践方法

「専門的なケア」を学びたい理由は?

認知症ケアやターミナルケアは、それぞれ専門的な知識に基づく対処が必要な業務。介護の仕事の専門性を高めてよりステップアップしたいと考える人が学びたいと考えているようです。

認知症のケアには知識が必要
夜中に突然叫びだしたり、スタッフを泥棒扱いされたり…認知症ケアの経験や知識がないと、利用者を更にパニックにさせてしまったり、自分のメンタルが傷ついてしまいます。今は先輩が担当していますが、自分も任せてもらえるようになりたい。
ターミナルケアを安心して任せてもらえるように
介護を受ける患者さんが苦痛がなくターミナルケアを受けられるための適切な技術を学びたいです。ご家族を含め安心して任せてもらえるようになれたらと思います。 患者さんが安楽でいられるよう、医療職とも連携して適切なケアをしたいです。

癒し、レクなど「プラスαの知識」を学びたい理由は?

プラスαの知識を学びたい人は、日常の基本的なケア以外の方法で、利用者をより快適に、楽しく生活してもらうために学びたいと考えるようです。

レクリエーションを学んでリハビリに参加しやすい企画を
利用者様が笑顔になれるようなレクリエーションの実施のコツを取得したい。レクリエーションのリーダーなど責任ある仕事にも挑戦したい。楽しく幸せな気持ちにさせてあげられる色んなスキルを沢山身に付けたいです!
薬剤ではない苦痛緩和ケアをしてあげたい
痛みや呼吸苦に苦しむ方を見ていると、薬剤ではなく、私たちができるケアでなんとか苦痛緩和することはできないか?と思います。足浴などの清潔ケアなど。
日常のケアに癒しスキルを取り入れたい
体操やお散歩はしているものの、ずっと施設の中も退屈では?と思っていて、リフレやアロマなどの導入はしていないので変化をつけてこのような事に挑戦してみたいと思います。

「介護以外の専門知識」を学びたい理由は?

介護の実務とは一見関係なさそうに思える「介護の法律」「医療看護」などの専門知識。よりハイレベルな介護を施したい、各方面との連携をスムーズにして介護の質を高めたいといった意見が集まりました。

看護知識を学んでよりハイレベルなケアを
医療施設での介護職をしています。日常的に看護師レベルの知識と対応が求められる事があります。 スタッフ数の少ない夜勤時に緊急事態が複数重なった時に、ドクターが到着するまでの間の患者ケアをもっとハイレベルで行えるようになりたいです。
介護保険の知識を身に付けてケアの充実を
勤務先には社会福祉の窓口があるので、聞かれたらそこへ案内すればよいけれど、少しは利用者やご家族と話ができるようになっておいた方が、ナースやケアマネさんとの連絡業務もスムーズになる用者さんや患者さんがより快適に生活できるようなケアが提供できるようになるのではないかように思います。
リハビリ系の専門知識をより高度に
理学療法士の資格を持っているので、いろんな疾病に対して応用できないか、知識を増やしていきたいし実践もしていきたい。 経験年数があがると、単にリハビリを指導できるというだけではだめ。

「介助の実務スキル」を学びたい理由は?

最後は、現場で教えてもらう事もできそうな介助の実務スキル。改めて知識を身に付けたい理由は何でしょうか。

具体的な介助方法を学びたい
車いす利用者の介助方法や、利用者様が圧迫のような苦しさを感じないオムツの巻き方などに悩むことがあります。先輩や自分の独自のノウハウもありますが、知識があれば劇的に解決できるんだろうなという場面が結構あります。
「現場で覚える」の前提になる基礎知識がほしい
車椅子の方の入浴介助などがまだ自信をもって一人でできません。職場では先輩の動きや言葉遣いを見て覚えるしかないのですが、基礎知識がないのでどうしても利用者様を危険にさらしてしまうのではと不安があります。知識が入れば自身がついて、介護の幅が広がるし、すべて一人でテキパキとこなして夜勤業務ができるようになりたいです!

個々人の技術レベルや成長意欲、また介護の質を高めたいという思いによって、それぞれに「学びたい知識」があるのですね。次回は、実際に「学び」にチャレンジした介護職員の皆さんの「学んでよかったこと」の本音をレポートします。

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