介護の仕事お悩み相談「トラブルが起きたときの利用者家族への対応」

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介護の仕事お悩み相談「トラブルが起きたときの利用者家族への対応」

14年の介護キャリア、100箇所以上の様々な施設を知る藤井寿和さんが「介護の現場で長く楽しく働くヒケツ」をアドバイスするシリーズ。
トラブルが発生した時のご家族への対応に悩む、まなをさんからの相談です。

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利用者同士のトラブルがあった場合の家族への対応が難しい。

全てを施設に丸投げ、あるいは過保護の如く何かあれば施設の責任と、両極端なご家族が多くて対応に悩みます。
丸投げなご家族へはこちらから積極的に利用者の変化などをお伝えするようにし、過保護なご家族にも細かな説明をしましたが、どちらも心配は拭えていないように感じました。その後、解決して承知されたはずのトラブルについて文句を言われ続ける家族もいます。
トラブルを起こさないようなご家族との関係づくりのコツってあるのでしょうか。
(まなを/25〜29歳/女性/特別養護老人ホーム・デイサービス・訪問介護/3年以上〜5年未満)

ご家族もストレスをためています。

利用者同士のトラブルの対応はホントに難しいですよね。利用者さんの疾病も違えば家族の性格も違いますから。 一つ言えるのは、ご家族も介護によるストレスをためているということ。日頃からの家族へのケアによって、トラブルの発生を防ぎ、またトラブルが発生した時の反応を変えることができます。

「聞くこと」で何でも話せる関係づくりを

日ごろから家族とのコミュニケーションがとても大切です。利用者の様子を伝えるだけでなく、家族のお話を聞きましょう。時には関係のない話や、愚痴もあるでしょうが、ご家族にとって何でも話せる相手という安心感を持ってもらい、信頼関係を作りましょう。 ある時は利用者より家族の話をきく時間が長いといったこともありますよ。

日頃からの「報告」がカギに

「聞くこと」と同時に、こちら側も(利用者について)何でも「話すこと」も家族との関係づくりでは重要です。 まなをさんが実行されたように、「何か起きたときはすぐに報告を入れる」ことを徹底しましょう。ただし、報告の際はいかに子細に事実を伝えるかということよりも、自分が家族の立場に立った時にどう感じるのかを配慮して伝えることが、利用者やご家族の心を開き信頼に繋がると考えます。

ご家族の立場に立って「聞くこと」「話すこと」で信頼関係ができれば、ご家族側から思わぬ情報を頂けることが増えます。それがトラブルの再発を防いだり、サービス向上に繋がります。

なお、報告や連絡についてはケアマネージャーへの共有も忘れずに。どの仕事でも報告や連絡は大切ですね。

プロフィール画像 プロフィール

藤井 寿和 (合同会社福祉クリエーションジャパン代表) 福祉業界に「つながり」をクリエイトするをコンセプトに、介護の現場と異業種をつなぎ、介護サービスの向上のための様々な事業を手掛ける。 社会参加型デイサービス 運営サポート/レクリエーション介護士 公認講師(東日本エリア)

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