介護の仕事を長く続けるには?<中>〜身につけておくべき知識〜編

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介護の仕事を長く続けるには?<中>〜身につけておくべき知識〜編
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介護の仕事はキツイ、しんどいと感じる方は、知らないで損していることがあるかもしれません。
介護業界で14年以上のキャリアを積んできた藤井さんに伺う、介護の仕事を笑顔で長く続けるためのヒケツ。前回のメンタル管理&体力面に続いて、今回は、長く働くために身に付けておくべき知識を教えていただきます。

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介護保健法の知識を得ること

―長く働くために、知っておくべき知識ってあるんでしょうか。

介護現場で働く人の多くが「介護保険法をあまり知らないこと」が一番の問題だと思っています。 介護保険法の下に事業所運営があるのに、根本の法律を知らないで仕事をしている介護職員が驚くほど多いんです。

―介護の資格取得の際に介護保険法を学ばないのですか?

ホームヘルパー2級や初任者研修などの基礎資格の講座にも科目はありますが、全部は教えられないし、受講者も理解できないと思います。というのは、デイサービス、訪問介護といった事業形態ごとに適用される法律が細かく分かれているし、制度もどんどん改正されるので、「よくわからない」と敬遠されがちなんですね。
でも、理解していけば、今までマイナスだと思っていたこともマイナスでなかったりして、自分の道がどんどん広がるんですよ。

―“自分の道”とは?

例えば、「何か新しいことをやろうと思っても、自分の施設はやらせてもらえない。これは経営者のせいだ」と思っていたとします。実はそれ、会社の問題ではなく、介護保険法という法律で事業が制限されていたり、国の政策の問題だったりする可能性があります。

例えば、社会福祉法人と株式会社では行える事業も違ってくる場合があります。このように、組織の壁は組織内だけではなく法律の壁もあるということを学ぶのも大事です。
理屈がわかれば、一つ愚痴が無くなる。経営者の気持ちが理解できて仕事がしやすくなったり、自分のやりたいことができる事業体に転職しようなどと、人生を切り開いていけるかもしれないのです。

―現在、藤井さんが民間企業で介護の仕事をされているのも、そういった背景があるのですか?

実はそうなんです。私はもともとは医療法人の介護施設で8年以上働いていました。医療法人にも医療法があり、新しいアイディアがあっても簡単には実現できない壁があるのですが、私自身、それを理解するまでは、経営者に対してすごく不満を持っていましたね。
でも、「新しいことをやりたいのであれば、それができる会社に転職すればいい」と気付いて、株式会社を選んだんです。

プラスアルファスキルで知識不足を補う

―選べる時代だからこそ、自分で選ぶためにまず「知る」ことが大切なんですね。最近では民間資格の介護のプラスアルファスキルを取得する方も増えている印象があります。

高齢者コミュニケーション資格やレクリエーション介護士など、民間資格をどんどん積極的に身に付けていく人と、一方で社内研修ばかりを求めて、自分の知識が足りないことを会社だけのせいにする人で二極化しています。

―介護の国家資格があるのに、なぜプラスアルファで取得するのでしょうか?

これからは違いますが、現在、介護の国家資格は現場経験があれば試験を受けることができます。すると、養成学校卒業の方が受けてきたカリキュラムと比べると知識の差がすごく出るんですね。

ところが、実際に介護職に就く人は半分以上が中途採用。「40歳前後になって今さら専門学校には通えない…」その代わりに、3年後の国家試験を受けるまでに「不足している知識やスキルを埋めていきたい」と考える職員は多いんです。
そこで需要が高まっているのが、民間資格。資格マニア化している方も意外と多いです。実は私もその一人です。

介護の民間資格の受講料は平均3〜4万円。高い意欲がないと出せない金額ですよね。本気で介護をやっていきたいという気概を感じます。

―民間資格で得られるプラスアルファスキルは、現場でどのように役立ちますか?

プラスアルファスキルはコミュニケーション方法からメンタルケア、レクリエーション、接遇、終活ライフケアプラン、リフレクソロジーに至るまで様々なものがありますが、いずれも介護の基礎資格とは違った “実際の仕事で活かせるスキル”が学べるので、仕事の質や意欲が明らかに変わった、という声はよく耳にします。

もう一つ、民間資格の良いところは、これまで個人レベルの対応に任されていて、継承されてこなかった介護の実務ノウハウが体系化・言語化されることで、現場の後輩育成にも役立てられることです。
後輩育成ができる人であれば、管理職人材として欲しがる職場はたくさんありますから、キャリアアップの幅が大きく広がります。

―介護の現場においても、知識やスキルを自主的に学ぶことで、自分のやりたい仕事の選択肢が相乗的に増えていくのですね。

続編は最終回。「高齢者との関わり方が変わる」という、“役割意識”について伺います。

プロフィール画像 プロフィール

藤井 寿和 (合同会社福祉クリエーションジャパン代表)福祉業界に「つながり」をクリエイとするをコンセプトに、介護の現場と異業種をつなぎ、介護サービスの向上のための様々な事業を手掛ける。
社会参加型デイサービス 運営サポート/レクリエーション介護士 公認講師(東日本エリア)

介護職netコラムについて介護職netコラムでは、介護職netに掲載している求人情報からの情報と、編集部が集めた情報を元に記事を作成しています。

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