介護の仕事って、やりがいは大きいけれど、体力的もメンタル的にも大変な仕事。というイメージを持たれがちです。
本日お話を伺ったのは、介護業界で14年キャリアを積んできた藤井さん。この笑顔はどうやって生まれたのでしょうか?介護の現場で長く楽しく働くヒケツを伺いました。
第一弾は、「体調&メンタル管理」編です。
自分を知って、モチベーションを管理できるようになる
―介護の現場で、モチベーションを維持して働き続けるには、どうしたら良いでしょうか?
大切なのは、自分を知ることだと思います。 自分はどんな性格で、どうやったらモチベーションを上げられるか。意外に把握してない人が多いですよね。
そもそも、「モチベーション」って人にどうにかしてもらうものではなく、自分の意思で上げるものです。まずは、自分の性格とか、「こういう場面になると自分は落ち込む」、「何月頃がいつも調子が悪い」といった自分のペースを知ることです。それが分かっていれば、モチベーションが下がってしまうのを事前に回避できるようになります。
―確かに、調子の悪い時期って何となく法則があるような気がします。きちんと自分で把握することが大切なんですね。
その上で、どのような方法で気持ちが落ちるのを事前回避できるのでしょうか?
私の場合は、話をするとポジティブになれる仲間の存在によって、変わることができました。
以前の私は、愚痴がすごく多かったんです。誰しも、マイナスな発言をすれば物事はマイナスな方に進んでしまうもので、私自身も仕事に対する意識がマンネリ化しがちでした。
でも、この1年は職場を変えて、“落ちる”前に、愚痴のない前向きな会話ができる相手と話をするようしています。今じゃすっかり愚痴が出てこなくなりましたよ。
介護の仕事=“介助だけ”に制限しない
―体力面はどうでしょうか?
世間的に、介護の現場は三大介助(入浴・排泄・食事)のイメージが強くて、腰を痛める仕事だと思われがちですが、実際は全部が介助の仕事かと言うとそうではないんです。例えばケアマネージャーや管理者もご利用者や家族と顔を合わせる現場の大切な仕事です。
自分の体力面を考えて、腰がきついのであれば、介護という職種を変えなくても “仕事内容を変更できるような資格をとる”という選択肢もあるんですよ。
―仕事内容って、自分で選べるものなのでしょうか?
もちろん、何も努力しなければ選べません。例えば資格を取る、あるいは職場を変える(転職)など、自分なりに行動する必要があります。
多くの人が「自分にはこの職場の、この仕事しかない」と、最初から“できないモード”に陥りがちです。
できないではなく、出来る方法を探して行動するのです。
今は介護職の求人ニーズは高いのだから、自分のやりたいことができる職場を選んで良いんですよ。
藤井 寿和 (合同会社福祉クリエーションジャパン代表)福祉業界に「つながり」をクリエイとするをコンセプトに、介護の現場と異業種をつなぎ、介護サービスの向上のための様々な事業を手掛ける。
社会参加型デイサービス 運営サポート/レクリエーション介護士 公認講師(東日本エリア)
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