介護予防事業って何?運動特化型デイの仕事内容を紹介

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介護予防事業って何?運動特化型デイの仕事内容を紹介

最近耳にすることが増えた「介護予防」という言葉。何となくイメージできても、実際にどんなことが行われているのかは分からない介護職員さんも多いのではないでしょうか。今回は、介護予防事業の一環である運動特化型デイサービスを運営する株式会社早稲田エルダリーヘルス事業団で、生活相談員兼介護職員を務める服部さんに仕事内容や求められるスキルについて伺いました。

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介護予防事業とは?
高齢者が要介護状態となることの予防、または要介護状態等の軽減・悪化の防止が目的。施設やデイサービス、地域包括支援センター、スポーツクラブ等で、高齢者を対象にリハビリや運動指導を行い、身体機能の改善と維持を目指す事業が一般的です。2025年には“4人に1人が75歳”という超高齢化社会が到来するため、社会保障費の増大を防ぐ意味でも、高齢者の生活の質を高めるためにも、極めて重要性が高いプロジェクトです。

利用者様が元気になれるサービスを提供

ー御社が運営されているのは運動特化型のデイサービスということですが、実際にどのようなことを行っていますか?

弊社が産学連携している早稲田大学エルダリー・ヘルス研究所が行った調査では「90歳になっても筋肉はつく」という研究結果がでています。デイサービスでは、運動習慣をつけることで利用者様に元気になっていただき、現状維持できるよう、サービスを提供しています。

1回のサービスの流れは、ストレッチからはじめて、器具を使わずにできる“椅子でできる腿上げ運動”などの自重負荷トレーニング、マシントレーニング、そして最後に筋肉を伸ばして翌日に疲れを残さないためのスリングストレッチ、となっています。最初のストレッチから最後のストレッチまでで約3時間です。

1日の人員配置は、生活相談員1名・機能訓練指導員1名・介護職員2名の計4名となっています。対して利用者様は午前15名・午後15名の最大30名受け入れが可能です。1回の人数が多いとマシン待ちの時間が発生し満足度が下がるので、1グループ7〜8名で1日4回転しています。

ー利用者様に関わる際、職種ごとの役割に違いはありますか。

運動プランを作成するのは機能訓練指導員ですが、利用者様がサービスを利用する際には職種問わずに、状況把握や声掛け、運動への促しを行います。とはいえ、高齢者の心身機能について専門的に学んでいる機能訓練指導員と、そうでない生活相談員・介護職員とでは、どうしても知識の量や質に差が出てしまいます。そこで、担当する職員のスキルによって利用者様の満足度に差がでないよう、対応方法等についてマニュアルが組まれているんですよ。

「どこに効果があるのか」意識していただくことが大事

ー仕事をする上で、気をつけていることはありますか。

目的意識をもっていただくことが効果を高めることにつながりますので、今行っている運動が日常生活にどう役立つのか、分かりやすく説明することを心がけています。例えば広背筋を鍛えるマシンがあるのですが、単純に「背中の筋肉を鍛えましょう」と言うと「別に必要ないよ」と思われてしまう可能性が高いですよね。そこで、「背中の筋肉を鍛える⇒背筋が伸びやすくなる⇒目線が上げる⇒足が大きく前にでる⇒歩きやすくなる」と順を追って、筋力を鍛えた先にどんな効果があるのかしっかり伝えるようにしています。 他にも、つまさき上げの際は「つまづきにくくなりますよ」、腿上げの際は「お風呂をまたぎやすくなるので、転倒しにくくなりますよ」など、「運動をすることで生活を送りやすくなる」イメージをもってもらえるように説明をしています。

また、筋肉をつけるためには運動だけでなく栄養も大切。筋力向上には必須アミノ酸が特に必要ですので、含まれている食材や料理法などについても情報提供を行っています。

職員に必要なのは、「不安」に思える心

ー運動特化型のデイサービスで働く際、必要な資質やスキルは何ですか。

介護職員全般に言えることだと思うのですが、一番は「不安に思えること」だと思います。皆さんの状態は日々違うので「体調大丈夫かな?」「この運動できるかな?」など不安感を常に持って接することが必要ですね。「いつもと表情が違うな」ということに不安を感じれば「今日ご飯食べれました?睡眠はしっかりとれました?」と声掛けできますし、「実は寝れてなくて…」ということが分かれば、「今日は軽めにしておきましょう」とメニューを調整することができます。介護にたずさわっているのであれば、「おかしいな、大丈夫かな」と思えることは絶対に必要ですね。

「自分自身の能力に対して」不安に思えることも必要ですね。自分は大丈夫、と思ってしまえば成長は止まってしまいます。「まだまだ」だと思うから勉強するわけですから。

あとはやはり大事なのはコミュニケ―ション能力です。会話があることで利用者様も意欲的に運動してくださいますし、現在の状況を聞き出すことが効果的なプログラム作成につながります。

結局のところ、「介護予防」のみに求められるスキルというものは無いのかなと感じます。スポーツ経験やジムのインストラクター経験がある方は噛み砕いて教えることがうまくできますが、経験が無くてもやっているうちに慣れてくると思います。実際、弊社で活躍している職員は運動経験が無い者も多いですよ。

プロフィール画像 プロフィール

服部孝大(早稲田イーライフ田園調布 生活相談員・介護職員)学生時代スポーツで挫折しトレーナーに支えてもらった経験から、「自分も誰かの心に寄り添えるようになりたい」と考え福祉の道に。専門学校卒業後、株式会社早稲田エルダリーヘルス事業団に入社。現在は、早稲田イーライフ田園調布で利用者様の運動指導をする傍ら、QOL支援チームリーダーとして「脱介護」に取り組んでいる。

介護職netコラムについて介護職netコラムでは、介護職netに掲載している求人情報からの情報と、編集部が集めた情報を元に記事を作成しています。

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