施設ケアマネジャーの仕事が知りたい!

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施設ケアマネジャーの仕事が知りたい!
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施設ケアマネジャーは、「重労働がない」、「施設はサービスが一律だからケアプランを作るのが楽」といったイメージが持たれがちですが、実際はどうなのでしょうか?介護付き有料老人ホームで施設ケアマネジャーを務める佐藤さんに、仕事内容やこだわりについてお話をうかがいました。

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― 施設ケアマネジャーの仕事はどのようなものですか?

施設ケアマネの場合、入居者のケアプラン作成と同時に介護現場をまとめるのが主な仕事です。ケアプランの作成も、ただ書類を作成するだけではなく、プラン施行までに様々な関係者と連携しながら段階を踏んで進めます。

まずは入居者ご本人とご家族との事前面談を行い、身体状況や生活への意向を伺います。更に、主治医や看護師、担当ケアマネジャーに現在の情報を細かくヒアリングし、必要な支援の精査を行います。これらの情報を元にケアマネジャーと看護師によるアセスメント(事前面談)を行って、仮プランを作成します。
その後、ご本人、ご家族、主治医、そして施設の看護職員、介護士、ケマネジャーにてサービス担当者会議を開催。仮プランをベースに意見をすり合わせます。ここで出た修正を反映して作成するのが施設サービス計画書(本プラン)。本プランの内容をご家族に説明し、ご納得いただいて、初めてサービスプランの開始となります。
基本的には短期目標期間の6ヶ月ごとに見直しを行いますが、入居者の身体状況やサービス内容の変化に応じてケアプランを都度変更します。

― 施設入居者のケアプランを作成する難しさは何でしょうか?

ご入居者数が多い分、「自立支援を目的としたケアプラン」を施設全体で徹底するのは大変ですね。

自立支援は、例えば非常にゆっくりでも歩ける、わずかでもお話ができるといった、本人が自分の力でできることを伸ばし、最終的には自立した生活を送っていただくことを目的とした介助です。
ご家族やご本人のニーズ、そして今の身体状況に合わせてケアマネジャーが判断し、「●●ができるようになるために、まずは○○から頑張ろう」と、具体性を持ったケアプランを作成します。

本人の能力をいかに引き出せるかがケアマネジャーの課題となりますし、ご自身でやってもらうことが増える分、介助量も増えます。状態変化に合わせて細やかにケアプランを変更するには担当者との密接な連携が求められ、手間もかかります。
言ってしまえば、「一律に全介助にしてしまった方が楽」なんです。でも、それでは自立を阻害してしまうし、専門的な知識と経験を身に付けたプロの仕事とは言えません。自立支援の実現には、その意義を施設スタッフ全員が理解して、みんなが同じベクトルに向かうことがとても大切。施設の規模が大きいほど大変だと思います。

― ケアマネジャーとして理解浸透のために工夫されていることはありますか?

スタッフの個性やレベルに応じて指導するようにしています。年齢が若く社会経験も未熟なスタッフに対しては、社会人としてのマインドや、介護のプロとしての覚悟を問うような話から始めますね。また、自立支援には生活意欲を削がないようなお声かけや環境作りがとても大切で、介助者にはそういった専門知識も求められますので、週に3〜4回は勉強会を開いて、事例考察を通して知識と技術を学ぶ機会を作っています。スタッフの理解を促す環境作りも、施設ケアマネの重要な仕事の一つですね。

― ケアマネジャーとしてやりがいを感じるのはどのような時でしょうか?

やはり、自立目標に一歩でも近づいて、ご自身やご家族に喜んでいただけることが何よりの達成感ですね。
ある入居者様で、入居の際のアセスメント(事前面談)の段階で、ケアプランの内容が大きく覆った事例があります。直前まで利用されていた老健施設でのケアプランは全介助(車いす、機械浴など)でしたが、ご自身は、腕もしっかり上がり、お話もとぎれとぎれではあるが可能でした。これは勿体ないなと思って、ご自身にできそうな範囲で手引き歩行に移行するようにケアプランに組み込みました。すると、半年くらいで自力で歩けるようになったんです。ご家族は相当に驚かれて、喜んでくださいました。ああ、これが仕事の達成感なんだな!と嬉しかったですね。

― 施設ケアマネジャーを目指す方にメッセージをお願いします。

心にとめておいていただきたいことが2つあります。
1つは、介護の専門職としてプライドを持ってほしいということ。ケアマネが担う役割や知識をしっかり認識してください。もう1つは「決して独りよがりにならないこと」。介護業務はチームワークです。ケアプランはケアマネジャーが一人で作るものではく、現場の意見を噛み砕いて、中立な立場でまとめるものです。いくら正しいと思っていても、現場がついてこなければ本末転倒。「どうやったら無理なく、目標に向かえるか」を現場と話し合って調整することが大事です。
ぜひ、誰もがWin-Winになるようなケアプランを作れるような人になってください。

プロフィール画像 プロフィール

佐藤 享男(ベストライフ市川 主任・ケアマネジャー)31歳で服飾業界からの転職を機に、ベストライフ市川に就業。10年近いキャリアの中で副主任、主任を経験し、現在はケアマネジャー兼主任を務める。現場とケアマネジャーが直結している利点を生かして、入居者、家族、介護者すべてがWin-Winになれる自立支援介護を目指す。

介護職netコラムについて介護職netコラムでは、介護職netに掲載している求人情報からの情報と、編集部が集めた情報を元に記事を作成しています。

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