職種を変える?施設を変える?介護職の転職メリット&デメリット

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介護職netコラム

2017/06/01
職種を変える?施設を変える?介護職の転職メリット&デメリット

介護職員と転職というと、「異なるサービスへの転職」・「他職種への転職」・「他業種への転職」の3種類が一般的です。それぞれのメリットとデメリットを紹介しますので、転職を考える方は参考にしてみてください。

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異なるサービスへの転職とは?

異なるサービスへの転職

福祉サービスには様々なものがあります。具体的には、特別養護老人ホーム・老人保健施設・デイサービス・訪問入浴・訪問介護等です。その中での転職が「異なるサービスへの転職」です。例えば、特別養護老人ホームからデイサービスや訪問介護に転職するようなケースが考えられます。

異なるサービスへの転職・メリット

自分のライフスタイルに合わせられる

自分のライフスタイルに合わせられるということが、メリットの一つと言えるでしょう。例えば特別養護老人ホームで日勤・夜勤を行っていたとしましょう。その時に子どもができて子育てを積極的に行いたく、日勤のみに変更したいと考えた時に日勤のみのデイサービス等は転職する際に魅力的です。
他には結婚して家庭に重点を置くために、今までフルタイムで働いていたのをパートタイムに変更したいと考える場合もあるでしょう。その際にはデイサービスから訪問介護に転職する例等があげられます。訪問介護は、個々の利用者宅に伺ってサービスを提供するもので、サービスの時間も60分・30分というように決められていてより限定的に働くことができます。

スキルアップにつながる

サービスの異なる転職におけるもうひとつのメリットは、様々なサービスを経験することで、多様なスキルを習得することができ、スキルアップにつながげられることです。
例えば特別養護老人ホームでは、介護度が重い利用者が多くそれに合わせた排泄介助や食事介助の方法が求められます。それに対してデイサービスでは比較的介護度が軽い利用者が多く、レクリエーションの技術や話を聞く等のコミュニケーション技術等が求められます。また訪問介護では、その人の家に伺うことからその人の生活に合わせたニーズを充足させる事が必要になってきます。
様々な介護観や介護職技術を得ることで、将来ケアマネージャーに転職した際に役立てたい、何からかの事業所を開設したいと考えている人には、大きなアドバンテージでありメリットであると言えるでしょう。

異なるサービスへの転職・注意点

上記にもあるように各サービスによって利用者の質や介護の方法が異なるため、以前の職場の方法を行おうとすると上手くいかない場合もあります。そのため転職した当初は、ゼロから取り組む気持ちでいることが大事です。次第に自分の経験を、新しい職場の仲間と協力しながら活かせるようにしていけるとよいと思います。

他職種への転職とは?

他職種への転職

介護の職場には、介護職、生活相談員、ケアマネージャー、看護師、機能訓練士、事務員、運転手等、様々な職種が存在します。この職種間の転職が「他職種への転職」です。実際に働いてみてこっちの職種の方が向いてるかもしれないと考えたり、最終的にこの職種に就きたいと考えたりして現在一般介護職を行っている人もいることでしょう。
介護職・看護師・機能訓練士等は、直接処遇する職種であるのに対して生活相談員・ケアマネージャー等は間接的な処遇であると言えます。自分にとってどちらが良いのか選択できるのも福祉職全般における魅力です。

他職種への転職・メリット

職種を変えるメリットは、各職種によって異なります。一般的な例を見てみましょう。

介護職→生活相談員

デスクワークを行いたい場合は、福祉職内でも魅力的な仕事と言えます。(※施設によっては介護職員と同様に介助に入る場合もあるので、注意が必要)生活相談員は、当該サービス利用者の要望に合わせてプラン等を作成しサービスをより充実させていく仕事です。具体的なアイデアを現場の介護職等と協力して考え、実行することで介護職とは異なるやりがいがあります。また、苦情対応や家族等とも密接に連携する等その業務内容は多岐に渡り、さらに大きくスキルアップすることができます。

介護職→ケアマネジャー

ケアマネジャーは、各利用者の状況状態に合わせて生活全般のプランを作成する仕事です。その人にとってデイサービスが必要なのか訪問介護が必要なのかそれともどちらのサービスも必要なのかはたまた別なサービスが必要なのか、介護職の経験が大変活きる仕事だと言えます。転職するとそれまで一つのサービスの介護職から全体をマネージメントする立場になり、その責任もより大きくなると共にやりがいも同様に大きくなります。

介護職→看護師

介護職で給与面の不安があって看護師に転職した人は、私の知人に数名います。看護師は、給与面では魅力的な職種と言えるでしょう。特別養護老人ホーム等では、処置等に特化していて食事介助を行ったりする場合もあります。

他職種への転職・注意点

職種によっては、現場経験や試験があるため準備が必要だったり(ケアマネ等)、専門学校に通う必要(看護師)があります。かかる費用や期間をあらかじめ調べ、計画をたてることが求められます。

他業種への転職とは?

他業種への転職

これまでは「介護業界内の転職」を見てきましたが、介護職から一般企業に転職を希望する人もいると思います。実際、私の知人の中には、より給料を稼ぎたいという理由で居酒屋に転職した人がいました。

他業種への転職・メリット

一般企業は、人事考課制度がありステップアップが介護業界より明確になっている場合が多いです。そのため、給与や評価、昇進等に重点を置く人は、転職する価値があるかと思います。

他業種への転職・注意点

一般企業に転職する際には、介護職でつちかってきた専門性や経験を活かすことができません。そのため転職するまでに時間がかかったり、別な業種に転職するための勉強・資格が必要になることでしょう。後悔しないためにも、もう一度立ち止まって現状を振り返り、本当に転職することが必要なのか考えるべきでしょう。

プロフィール画像 プロフィール

渡辺 大介小規模デイサービスにて生活相談員兼介護職員として勤務。介護判定の二次判定員も経験済。

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