図1:介護職員基礎研修の研修時間
| 持っている資格 | 講義と演習 | 現場実習 | 合計研修時間 | ||
| 介 護 等 の 実 務 経 験 |
一 年 以 上 |
ヘルパー1級 | 60時間 | 0時間 | 60時間 |
| ヘルパー2級 | 150時間 | 0時間 | 150時間 | ||
| 無資格等 | 300時間 | 0時間 | 300時間 | ||
| 一 年 未 満 |
ヘルパー1級 | 60時間 | 140時間 | 200時間 | |
| ヘルパー2級 | 210時間 | 140時間 | 350時間 | ||
| 無資格等 | 360時間 | 140時間 | 500時間 | ||
今年2月、神奈川県などを皮切りに介護職の新しい養成研修「介護職員基礎研修」がスタートしました。昨年4月の介護保険改正でも、介護職の専門性向上を目指した研修の充実が謳われていましたが、この新しい研修の導入もその一貫。将来的に介護職の資格を国家資格である介護福祉士に一本化するための第一歩として、いずれはホームヘルパー2級養成講座に代わる介護職の入門研修とする意図でスタートすることになったのです。
介護職員基礎研修開始によって、ホームヘルパー養成講座が終わるのでは?ホームヘルパー資格では働けなくなるのでは?などさまざまな憶測が乱れ飛びました。そのために、ホームヘルパー養成講座受講を控えていた方も多いのではないでしょうか。しかしそれは間違い!当面は介護職員基礎研修もホームヘルパー養成講座も並行して行われます。もちろん、ホームヘルパー資格で働くこともできます。
もし、介護職として働くのに介護職員基礎研修修了が必須となるようなら、なおのことホームヘルパー養成講座は早く受けておくべき!なぜなら、介護職員基礎研修は、ホームヘルパー資格を持っていると多くの受講免除があるからです。
介護職員基礎研修は、無資格未経験で受講すると500時間にも及ぶ研修。これが、ホームヘルパー2級資格を持っているだけで150時間が受講免除になり、2級資格を持っていてさらに1年以上の実務経験があれば、350時間も受講免除に。研修時間130時間のホームヘルパー2級養成講座とたいして変わらない、150時間の受講だけで修了できるのです。500時間の研修は修了まで、週5日通っても約4ヶ月。何も資格を取らず、介護職員基礎研修を受けるのは、かなり負担が大きいと言えるでしょう。
冒頭で書いたように、介護の資格は国家資格である介護福祉士に一本化されていく方向にあります。実際に介護職=介護福祉士となるには、まだまだ長い時間がかかります。しかし、介護福祉士資格取得には必ず国家試験が必要となる新制度へと、変更が予定されているので注意が必要です。新制度への法改正案は、平成19(2007)年の通常国会で審議されています。その案では、無資格者やホームヘルパー1級、2級修了者が3年以上実務経験を積めば介護福祉士国家試験受験資格が得られる現行制度が変更になっています。3年以上の実務経験だけでなく、600時間に及ぶ養成課程(通学6ヶ月間、あるいは通信1年間)の受講も必要になるとされているのです。この改正法がそのまま成立するとは限りません。しかし成立した場合、新制度は平成25(2013)年1月実施の国家試験から適用される予定です。
介護の仕事で長く活躍したいと考えているなら、やはり、いずれは国家資格である介護福祉士を取得したいもの。そう考えると、これから介護の仕事を始める方は、なるべく早くホームヘルパー2級養成講座を修了しておく方がベターです。600時間の養成課程受講が必要になる新制度に変更になる前に、3年以上の実務経験を積んで介護福祉士の国家試験を受けるためです。介護の仕事はホームヘルパー2級以上という求人が圧倒的多数です。就職しやすいホームヘルパー2級資格を早めに取得しておけば、介護福祉士への道も開けていきますよ!
| 図2:現在検討中の介護福祉士取得の新制度 ※2007年度国会で審議予定であり、未決定 | |||||||
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